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  呼吸亢進とは?
呼吸亢進とはストレスにさらされた時の正常な人体の生理的反応のことをさします。ほとんどの人がすでに経験しています。
 例えば、ストレスに人が曝される時の反応は3段階あり、その初期の段階、すなわち第一段階の生理的反応の一部として観察されます。人はストレスに曝されると体が戦闘態勢になり、心拍数が上がり、手のひら、脇の発汗、アドレナリン分泌、緊張、そして呼吸量が増えます。ところが、何らかの原因で特に呼吸量がストレスの無いときでも通常より多めになってしまうことがしばしばあります。このような状態を過呼吸(呼吸亢進)といいます。
 では、何が基準で過呼吸としているかというと、成人の場合、必要呼吸量(安静時)は一回の呼吸で約400mlから600ml位の空気が使用され、一分間では約4リットルから6リットルですべての呼吸プロセスの維持に必要な量とされています。これ以上は本来必要とされません。
 その理由は必要以上に呼吸量が増すことにより血液中の二酸化炭素量と酸素量のバランスが崩れ、つづいて血液のpHバランスに影響することが判っているからです。正常とされる動脈中の血中pHは7.35〜7.45で維持されていますが、呼吸亢進の状態になりますと必要以上の酸素が血液のヘモクロビンと結合することによりpH値が7.5を超えるようになってきます。
 この状態を軽度のアルカローシスといいます。血液が通常よりアルカリが亢進する結果になります。こうなってしまうと先ず、血液の粘度が上昇するとともにヘモクロビンに結合した酸素の結びつきも必要以上に強くなってしまいます。その結果、本来酸素を必要としている細胞組織のところにこの赤血球がやって来てもヘモクロビンと酸素の結びつきが強いために組織へ酸素を受け渡すことが出来なくなってしまう状態に陥ってしまうことが、近年(20世紀初頭)デンマークの生理学者のボーアにより発見されました。
 この効果は彼の名にちなんで「ボーア効果」と言われており、この内容は2000年Lumb(イギリス)によって客観的実証が発表されています。
 

 皮肉なことに血液中には酸素がいっぱいで飽和状態になっているのに細胞組織はその酸素を受け取ることが困難になってしまうのです。さらにこの状態では気管支をとりまく平滑筋が緊張して強く締まって痙攣をおこすことも判っており、気道をより狭窄する原因になっています。そうなると気管支の炎症を起こしやすくなり、ヒスタミンレベルも上昇し痰も活発に作られて呼吸困難、喘息発作を招く結果になってしまいます。そして又、トリガー(アレルゲン、温度、ストレス等)に敏感になって、息が苦しくなり口呼吸、呼吸亢進・・・と悪循環を作ってしまいます。ビューテイコ呼吸法はまさにこの悪循環を断ち、脳に酸素と二酸化炭素の正常なバランス時の呼吸を覚えてもらうお手伝いをするのです。
 
 
喘息で苦しくて病院に行き酸素吸引をしてもらい、看護婦さんには血液中の酸素飽和値は高いから大丈夫よ・・・などと言はれたが苦しさは変化が無い・・・この様な経験がありませんか?


          図1:呼吸亢進による悪循環の例

  

トリガー
アレルギー

喘息

身体的症状

過呼吸

呼吸亢進

過ぎたるは及ばざるがごとし。食べすぎが体にわるいと同様に呼吸
のし過ぎも良くないということをご存知でしたか?
えっ!だってたくさん呼吸すればするほど、より多くの酸素を取り込
むことが出来て、代謝も活発になって良いんじゃなかったの?
という声が聞こえてきそうです。一般的には酸素は善、二酸化炭素
は悪と言う認識が大半を占めてきました。しかし、近年研究が進み
実は大いなる誤解があったことが判ったのです。

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