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二酸化炭素と酸素の微妙な関係
 
皆さんはいままで二酸化炭素に関して共通するイメージ、知識としてどのように捉えていらっしゃいますか? 大体、ほぼ以下のような内容で捉えていらっしゃる方が多いと思います.がいかがでしょうか。

 二酸化炭素については・・・
  ・ 二酸化炭素は代謝後に生成され体外に出す不要なもの
  ・ ある濃度では毒性を示し、窒息させるもの
  ・ 植物においては光合成で必要なもの

 酸素においては・・・
  ・ 酸素は代謝において必要なもの
  ・ 酸素は多く取り込んだほうが体に良い
  ・ 植物においては光合成の結果生成されるもの


しかし、ほんとうにそうでしょうか。じつは、二酸化炭素は体内を含む以下の場所で存在しています。
    
 適用場所 酸素交換圧 (mHg) 二酸化炭素交換圧(mHg)
 大気中    160       0.3
 肺の中の肺胞    105      40
 動脈又は酸素を得た血液    105       40
 組織細胞     40      45
 静脈又は酸素を交換した血液     40      45
 呼気    120      27
 
表1:酸素と二酸化炭素の分圧値

 表1は正常な人の体内における酸素と二酸化炭素の分圧値を示したものです。比較のために大気の値もしるしてあります。ここで注目されることは正常な人の体内でも大気中に比べてかなり高い二酸化炭素レベルであることがわかります。特に私たちが注目しているのは肺胞と動脈の血液の値です。この値は正常である限り維持されているとされています(Tortora 1984)。もし、なんらかの影響、例えば運動で二酸化炭素レベルが上がれば呼吸中枢が指令を出し、呼吸量を増やし適切な二酸化炭素濃度に保とうとします。そして、運動を止めてリラックスすると呼吸量を減らしもとの40mHgになるように調整されます。

 以上を考慮すると、もしほんとうに二酸化炭素が体内に必要ないとしたらこのメカニズムでは全身をめぐらす動脈の血液では二酸化炭素は必要なくなる筈ですが、逆にこの値を維持するように働いていることから鑑みても「体内で二酸化炭素は必要である」ということが必然的に想起されます。この理由は呼吸亢進(過呼吸)のページでもすこし述べられていますが、血液中の酸素と二酸化炭素のバランスが適切な血中pHを維持するのに不可欠であり、このバランスが過呼吸(呼吸亢進)などで崩れることにより様々な問題が生じることがすでに判明しているのです。

 要は、酸素、二酸化炭素のどちらが良くて悪いというものではなく、双方のバランスが大切だったのです!
 二酸化炭素が生理的に利益をもたらす側面として少なくとも次の3点が挙げることが可能であるとされており、以下記してみると・・・・。

  1.それは血液のpHのバランスを調整する大きな要素である。
  2.それは呼吸の主な制御としての役割を果たす。
  3.それは心臓、主な循環系上の影響において必須で強力な役割を果たす。

 

ビューテイコ博士自身も

1980年、インタビューにおいて二酸化炭素の重要性について次のように述べています。

 「生命の理論、利益において、とりわけ二酸化炭素は地球上のあらゆる生命の基本的な栄養である。−もし、それが消えてしまったら・・・、地球上で生存できる生命はいなくなるであろう。それは組織の内部環境を維持し、組織におけるすべての機能を調整する役割を果たす。それは、まさにビタミンの中のビタミンである。」

 ビューテイコ博士は酸素のみがとかく生理学的にも、健康と言う観点からも優位性が主張されてきたことへの警鐘の意味も含めてこれほど二酸化炭素を賞賛したと思われます。
要は無駄なものは無く、必要があるからそこに存在していることにつきます。そして、あとはバランスです。以上の理論が考慮され、ビューテイコは崩れた体内バランスを整える呼吸法を発案しました。これにより、根本的なアプローチで喘息をコントロールすることができるようになったのです。


参照
Tortora GJ, Anagnostakos NP. Principle of Anatomy and Physiology,Harper & Row, New York. 1984. pp564, 563, 564, 570, 587, 693 

二酸化炭素

BJSについて

 WIKIぺディアより

二酸化炭素

地球の現在の大気は二酸化炭素濃度が370 ppm(0.037%) であるが、過去6億年の
ほとんどの間、大気中の二酸化炭素濃度は6000から400 ppmの間で変化しており、
過去40万年間(産業革命以前)では300ppmより低かった(顕生代の大気中の二酸
化炭素量と平均気温のグラフ[15]も参照)。
過去の地質時代と比べて、現在の大気中の二酸化炭素は非常に少ない。
6億年前から現在までの地球史のなかで二酸化炭素濃度が400ppm以下なのは、
石炭紀と現在の第四紀のみである。

ビューテイコ博士自身は生前、ビューテイコ呼吸法を太古の呼吸と呼んでい
ました。太古には二酸化炭素の量が現在より豊富に大気中に含まれており、
動植物の生育に貢献していたからです。